初めてお仏壇の工場に入った時の印象はと言うと
外で嗅いだ木の、自然の香りとは全く違う匂い
どう表現するのが正しいかわかりませんが、木材を加工する段階で出る
木の内側の匂い、私的にはちょっと香ばしいい、少し酸味のあるような、、、
近いところではホームセンターに行って白木のカット材なんかの匂いです。
当時小学生の私は工場で職人と呼ばれる先人達の作業よりも
その手に持つ機械に興味津々でした。
中でもお気に入りはタッカー(自動釘打ち機)
形状はピストルに近い形で
引き金を弾くと、パスン、パスンと先から釘が飛び出しました。
小学生の子供にしてみればこんな面白い物はなかったでしょう
よく父と打ち合いしたのを覚えてます。
(危険なのでまねしないでください)20センチも離れると皮膚に刺さることもないので
怪我はしませんでしたが、、、、
そんな事をしながら少しずつ興味をもっていったのだと思います。
工場の中で初めてお仏壇を目にした時は別段何も感じなかったのが率直な当時の印象です。
なぜなら当時の私にとって お仏壇は常に枕の横にあったからです。
兄や姉の部屋とは違い、私には当時部屋もなく仏壇を置いてある和室があてがわれていたので
逆にあって当たり前、むしろお供えにたかるゴキブリよる被害をこうむる天敵みたいな存在でしたが
父の仕事がお仏壇の製造と知ってからはじょじょに興味を持って行ったと思います。
小学生時代将来の夢は父の後を継ぎ仏壇工場の社長になる事などと作文に書いた事を覚えています。
この後本格的にお仏壇作りの世界に入っていくのは高校生になるころでした。
お仏壇の事なら仏壇工房 伝