仏壇工房 伝 | 日記 | 伝物語005‐伝の由来


2013/06/07
伝物語005‐伝の由来


最初はお手伝い程度で忙しい時のみのヘルプ要員みたいな感じでしたが、ここでの作業は当時の私 からすれば

天国みたいに感じていたかもしれません

ただただ単調な作業から一転、とにかく忙しく8時間の作業時間があっと言う間に過ぎるのですから

またここでは仕事の手伝いと言うよりも任される感じで、ヤリガイを感じていたのかもしれません

もともと手先が器用で、細かい仕事は得意でしたので向いていたと言う方が正しいのかもしれませんが

どんな作業かと言うと、組立てられたお仏壇を隅々まで検品し修理したり、お仏壇の部品に金紙を貼ったり

ゴミや手あか等を落としピカピカにしてから立吹きに職人さんに渡す作業が主です。

今まではどんな仕事も手伝いで任されることはなかった私にしてみればものすごく「認められた感」 が

強く持てたので楽しく感じていましたね、ですがこれを教えてくれたのは長年勤めていた女性の社員さんでした。

仕上場の責任者の職人さんは何も教えてくれませんでした。

木工現場と違いほとんど機械を使わない作業なので、いつも注意深く職人さんの作業をみていました。

最初の1、2ヶ月は手伝いでしたが、途中からこの部署に配置換えになりました。

理由は簡単、とにかく人手が足りず困っていたところに楽しそうに手伝いにくる私は適任だったのでしょう

ほぼ相思相愛みたいな感じで引抜かれてました。

後にしてみれば、これがとんでもない苦労の始まりでしたが、この時まだまだ社会の厳しさを知らない子供の私

には想像すらできなかったのですが、、、

仕上場に機械はあまり無いですが、塗料を吹き付けるスプレーやそこにエアーを送る機械

塗料を吸い込み排出する機械が主だった物ですが、こういった機械で作業するのは職人さんの仕事でした。

ある日手伝いをしていると職人さんが「てっちゃん、吹いてみるか」と言いました。

(当時てっちゃんと呼ばれていました)

以前から興味深々で見ていた私は二つ返事でニヤニヤしながら「やる」と言ったのを覚えてます。

その時職人さんに言われたのが「なんで教えんかわかるか、わしら職人は教えてやったりせえへん、技術は自

分で見て盗まなアカン」と言われたのが人生で最初の職人としての教訓でした。

この日からこの職人さんが私の最初の師匠となったのでした。


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